走りながら考える~人生は長いマラソンだな~

無理な背伸びはしなくていい。嫌いなこともしなくていい。できることを仕事にしよう。できないことは諦めろ。気が進まないことも断ろう。好きなことをやろう。今日が人生最後の一日でもOKなように。

VISION株式会社との闘い⑬...すみません挫折してます。そしてオレオレ詐欺。

いつもは週1、2回のLINEのやり取りをしている実家の母から、珍しく突然電話がかかってきた。

オレオレ詐欺を撃退した、という話だった。少し興奮気味である。

身体はすっかり弱った母だが、頭ははっきりしている。

電話の相手が、いろんな点で怪しすぎたらしい(笑)

・固定電話にかかってきたこと(普通携帯に直接かけるだろう)

・電話番号が不思議だった(母曰く、1から始まる見たことのない番号だと)

・声が違う。なれなれしく話してきて気持ち悪かった(私はどちらかと言えば親にはまあまあぶっきらぼうに話す)

・最初は思わず息子の名前を呼んだが、いまどこからかけてるの?と聞くと答えず、「東京からね?」と聞くと、ちょっと考えて「ウン」と言った。

 

 最後に、「今日は東京にいないはずだけど」というと、突然電話が切れたそうだ。

 

 私は、オレオレ詐欺の、まだスキルも低い下っ端かもしれないな、と思った。

 実は昔、同類の詐欺をやっていた側の人物に話を聞いたことがある。

 その人はとても聡明な人で、根はまじめな人である。とうに足は洗っていまはまっとうな仕事に就いている。しかし、10代の最後に詐欺グループのかなり中心的な位置にいたらしい。

 本人曰く、当時は完全に頭が洗脳状態になっていて、

「過去に悪いこともしながらお金をため込んでいる老人たちから、若い世代にお金配りをする正義の集団」

 と本気で考えていたそうだ。そして優秀な彼はまじめに(?)頑張った結果、幹部に近いところまで上り詰めてしまったらしい。

 グループが摘発され、刑事罰を受け、収監され、自分が洗脳されていることに気づき、面会に来た親に泣かれたときに、初めて自分が間違っていたと気づき、彼も泣きに泣いたらしい。とんでもない親不孝をしてしまったと。前科者でも雇ってくれる今の経営者に頭が上がらないと言っていた。人生は何度でもやり直せるんだ。失敗は存在しない。

 「自分に起こるすべての出来事は、人生のジグソーパズルを完成させる、必要な一つのピースなのだ」

 ...と最近どこかの本で読んだ。その通りだなと思う。

 

 私の母に電話をかけてきた若者は、スキルが低い今のうちに、足を洗っておいた方がいいのではないか。いつか振り返って反省し、落ち込むかもしれないが、再び立ち直ってほしいものだ。

 

 母からの電話のついでに、最近のVISION株式会社(の代理店のR社から)の振り込みについて聞いたが、毎月滞りなく入っているらしい。900万円をつぎ込んでいるが、500万円近く返ってきた。残り400万円強。1年ちょっとでで元本は返ってくる計算だ。

 母は、それまで待ちたいと、また言った。

 そして、3000万円をつぎこんで、毎月のリターンを要求せずにさらに高い収益を貰う予定である人の話をしてきた。(この話は何度も聞いた)

 母は続ける。私がR社に乗り込んだ後、母を担当しているAさんが更に律儀に連絡してきて毎月滞りなくリターンを払うようになったと。あんたのおかげ、とも言った。(これも最近毎回言う)

 

 私は複雑な心境です。

 結局彼らの思うツボなのです。

 

 それにしても、あと1年強で元本が回収できたとして、その後+300万円の利益が積みあがるまで、もらい続けるべきではないだろう。母はどう思うのか?

 収益部分を断るべきではないか。(とはいえお金を預けたのだからせめて相応の利息分をいただきたいが)

 収益を貰ってしまえば、それこそ旧VISION株式会社と同じ蜜を吸っていることにならないか。

 そもそも、今もこうして闘いをあきらめ、無作為でいることで、新たな詐欺被害者を生んでしまっていることに、間接的にでも加担しているのではないか?

 

 考えた挙句、結局何もしない人がここにいます。

 自分の弱さに情けない気持ちになります。

 資産も増えんしなぁ(最近こればっかり)

 

 そして、実は左足親指をランニング中に骨折し、来週月曜日から修復手術(チタンのスクリューで固定)をすることになっています。いや~ 俺の左足は何かに取り憑かれているんじゃないのかね?

 手術が急に決まってすべての予定が吹っ飛んでしまい、東京に帰ることも諦め、週末はせっせと事業の計画書を作ることになりました。結果オーライ。土日がんばろっと。