もっとましな人だと思ってたけどね~。
え?うちの旦那の事よ~。
実は結構女好きだし、酒も飲むし。
モテもしないくせに。
昔は酒を飲むのも許してたけど、外で飲むのも、そんなにしょっちゅうじゃないんだけどね。
でもさ、飲みすぎると、どこからか調子に乗って、限界突破してさ、際限なく飲んだ時が、やばいのよね。
なんかそんな時は、記憶無くすし。でさ、後々気づいたんだけど、友達と飲みすぎたらさ、そのままお姉ちゃんのいるお店に行ったりさ、あとは一人バックレて、ちょっと男のための、桃色系?とかの店に行くんだよ。
私全然知らなかったんだけどね。
ある時まではね。
昔、海外にいたときも、あの人に限ってはそんなことないんじゃないかな。って思ってたのよのね~。
たまの海外でさ、ハメを外す日本からの出張者とかいるじゃん。そういう人に付き合ってお店の手配とか、お付き合いとかして、まあ、社内接待みたいな感じだと思ってたんだけど。
でも、実は本人もしっかり遊んでたようね、今考えたらね。
え?そんな、女の子がいろいろサービスする店に旦那が行ってたの、なんでわかったかって?
電話かかってきたのよ、知らない携帯番号からうちの旦那に。
旦那はさ、二日酔いでベッドから起き上がらないから、私がとりあえず電話に出たのよね。
「はい...」
なぜか低い声を出して、出てみた。
そしたらさ、男の声でさ、
「お客様、あの~、これなんですかね~、バンドみたいなの、時計じゃなさそうなんですけど、なんか心拍とかとるんですかね?なんか液晶がついている。このバンドお忘れですよ」
....
はぁ。
何なんですかね、この電話。
取り合えず、妻として、答えました。女の声で。
「はい、主人のものかもしれませんが」
…
明らかに、その男、反応が、ヤベ~って感じだったわね。電話越しに伝わる、空気感。かすかな、肌が震えるような動揺が、息遣いから伝わると言うか。
でも電話は、切らなかったのよその男。
(私)「どちら様ですか?」
(男)「あ、あの、い、居酒屋です」
(私)「どちらのですか?」
(男)「錦糸町の...」
あたくしめは、私は、ピンときましたからね。
東京に居酒屋は腐るほどありますけど、そりゃ錦糸町にもありますわ。
でも、錦糸町って言ったら、ちょっと違う店もあるじゃないですか。
(私)「錦糸町の、どういうお店ですか?」
(男)「あ、はい、居酒屋でして」
私は思ったのよ、居酒屋で、客が食事してお酒飲む時に、普段から体につけっぱなしの、Fitbitみたいな活動量計を外すかな?って。
(私)「あの、居酒屋ではありませんよね?どういうお店ですか?」
(男)(ちょっと観念したのか)「あ、はい、バーみたいな、ところです」
(私)「バーには女の子はいますか?」
(男)「はい、います。はい...」
(私)「ほんとにバーですか?」
(男)「あ、えーっと、ラウンジってご存知ですか?」
(ほーら来た。知ってますわよラウンジくらい。そして、これはたぶんウソだわ)
(私)「あの、正直にお答えいただけませんか。そちらはどういうサービスをされているんでしょうか」
(男)「あ、あの、女性が隣に座ってお酒を...」
(私)「本当のことを言ってください。お酒飲むだけで、腕のバンド外しますかね!?何をするんですか?すこし踏み込んだサービスでもするんですか?」
(男)「あ、いえ、そういうわけでは、いえあの、あ、はい、そういうようなものでして」
(私)「へー、どこまでされるんですか?参考までに聞かせてくださいませんか。主人には言わないので」
(男)「あ、あの、本番というか、最後まではないんですけども、はい、あの下は脱いで頂いてですね、やってもらうというか」
(私)「あー、そうですか。とりあえず、手でしてあげるんですか」
(男)「あ、はい、そんなもので」
(私)「そんなもの?もしかしてなんですか、口とかでもやるんですか?」
(男)「あ、そうですね、そういう時もあるかな...」
私さ、あきれたわ。主人にもあきれたけど、電話口の男にもね。
私の知らないところで何やってんだかうちの主人!!
ぶちきれましたわよ、ついでにその男にもキレましたけどね!
(私)「あ、もう、結構なんで、そのバンドも捨ててやってください!!!」
でガチャン!って切ってやったわよ。
ホントむかつくわ~~~
その間も、隣の部屋で突っ伏したままだった主人がね、起きてきた時に、言ってあげましたよ。
「電話かかってきましたよ!丁寧に教えてくれましたわよ!女にあなたが何をしてもらったかまでね~!!」
…
顔面蒼白よ~主人
鳩が豆鉄砲を食ったようなって、正にあの顔かしらww
で、「いまから東横イン取るから、そこに泊まってね。あと3日で帰るのよね?○○(単身赴任先)に。その日までホテルにいていいですから。」って言いましたぁ、はい。そう、すぐに。一緒にいたくないから。
同じ部屋の空気も吸いたくない。
「あ、もう○○に帰っても、そちらのお姉ちゃんとよろしくやってください。離婚しますので。このマンションはいただきますから。裁判おこしますから。覚悟しておいてね。」って。当然だわ。
それからネットでホテル予約してあげましたわよ。
ほんとに追い出しました。
「ふざけんな!ボケ!」って言ってやりました。
飛び蹴りして送り出したかったわ。
昔、やったことあるんだけどね。
あー、今思い出してもむかつく
っていうか、病気になりそう。
てか、すでに私病気かかったことあるんだよね。医者が、ストレスって言ってたけど、絶対あいつのせいだわ。あと姑。
慰謝料いくらもらおうかしら。
もう少し資産増やしておいてほしかったわー。
姑にも速攻メール入れてやろうと思ってね。
姑のLINE知らんし、メール。
「お宅の息子、あんな店やこんな店に行ってますけど、どんな育て方したらあんなゲスな男に育つんですかね!」ってね。
マジで送りつけてあげたいわ。
絶対泣くわよ~
途中まで書いたんだけど、でも、送信しなかった。
私やっぱり優しすぎるかしらぁ。
ていうか、なぜ腕のバンドまで外したのかな?なんかもっと違うことしてたんじゃないかしら。まじ勘弁だわ~。
あーそれにしても、美味しいものでも食べないと気が済まないわ~
代々木上原にいいお店見つけたの。今度行きましょ~
<終わり>
これ、実話です。