走りながら考える~人生は長いマラソンだな~

無理な背伸びはしなくていい。嫌いなこともしなくていい。できることを仕事にしよう。できないことは諦めろ。気が進まないことも断ろう。好きなことをやろう。今日が人生最後の一日でもOKなように。

「定額小為替」という悲しいやつ。デジタル後進国ニッポンを肌で感じたお話。

秘書が欲しいと思いながら仕事をしている今日この頃。
そんな忙しい日々に、どこに怒りをぶつけていいかわからないことがありましたので、書き綴ります。

地方創生の仕事に携わっています。
国からの事業を受託したのですが、事業費は、1年の事業がすべて終わった後に精算書類と報告書を提出してからの後払い。
なので先に信用金庫から事業費を借りることにしました。
国から受託した事業なので、信用金庫の支店長も喜んで貸し付けてくれます。
国が保証しているんだから当然です。

ですが、借主や連帯保証人は、新たに立ち上げた地域協議会のメンバーがやらなくてはいけないので、
結局言い出しっぺで事務局引き受けている私が連帯保証人になります。毎度のことなので、別にそれはいいのですが。ちなみに借主は私がお願いしてなってもらった協議会の会長。

個人が保証人になるので、固定資産証明書なるものを提出する必要があります。
更に所得証明のために、納税証明書も必要。
ということで、私は住民票は相変わらず東京においているので、
郵送でそれらを取り寄せることにしました。
(住民票や印鑑登録証明書の類はコンビニでマイナンバーカードかざせば取れるのですが、上記書類はそういうわけにはいかないのです)

2年前にも同じことをしましたが、その際はタイミングよく帰れたので東京の区役所の窓口に行きました。
そこで券売機で手数料を支払って提出した記憶があります。

今回は郵送なので、定額小為替を郵便局で買って、返信用封筒と共に同封して申請書類を郵送します。
その定額小為替ですが、固定資産証明には400円必要でした。
郵便局に行くのも面倒ですが、仕方ない。
訪問した先で少し隙間時間があるときに、近くにある郵便局をググって、立ち寄る。
「あのー、定額こかわせ、こーがわせ?ください」(噛み噛み)
すると表を渡された。100円、200円、300円、…と欄がある。
「400円分でしたら、400円のところに『1』と記入してください」
その通りにすると、衝撃的な一言。
「1枚当たり200円の手数料がかかるんです…」

なーぬー??(#^ω^)

聞き間違いではない!

400円の定額小為替を購入するのに、200円の手数料かよ!!

「昨年度まではもっと安かったんですが、法律が代わって大幅値上げになりまして…
 私自身もさすがにこれはひどいと思うんですけども…」

郵便局の人も恐縮しておられる。
彼に文句を言っても仕方ない。

私は「おー、そうなんですね(;'∀')」と紳士的に吃驚のリアクションをしました。

しかも、他にも納税証明も必要ですし、その郵送申請には、令和2年度と3年度分ということそれぞれ300円の小為替が必要。
結果、400円・300円・300円の合計3枚1000円の定額小為替の購入手数料が、合計600円でした。

左:領収書 右:定額小為替

いやーマジっすか
これを94円の切手を貼った封筒に申請書類などと入れて、郵送しました。返信用封筒も同梱、94円の切手を貼って。送付先も2つありますからね。固定資産証明書は区役所。納税証明書は主税局。
とほほ。。。

そしてこれには後日談あり。


【後日談その1】
東京主税局から電話があった。
納税証明書の返信用封筒の住所をを東京都以外の住所にしていたのだが、東京の住民票の住所にしか送れないと。なので、

「東京の住所を書いて返信用封筒に切手を貼って、それを再度郵送してください」
だって。
あーめんどくさい。切手も2ついるし。封筒で封筒を送るww。

主税局のHPには、住所は住民票住所に限るとは書いてなかったと思うんだけど。(固定資産証明書をお願いした区役所のHPには住民票住所に限ると書いてあったが。でも考えたら、当たり前か…。最初から東京の住所にしておけばよかった。)
電話の向こうの担当者の手元には、地方で借りているアパートの住所を書いた返信用封筒があるんだよね。
切手を貼りかえるかして、別の封筒で私の東京の住所を書いて返信用封筒としてくれたりは、しないんだな。お役所様がそんなことするわけないよな。

さらに。


【後日談その2】
今度は区役所総務課から電話。
「固定資産の証明書ですけども、土地と建物両方が欲しい場合は500円なんですが、ハコさまが送っていただいたのは400円の小為替のみでして。。。」

うおー、まじか。こっちも来たか。

もう、何も言わなくていいよ。
100円の定額小為替を買って、郵送してほしいんだね?

「左様でございます。」

振込とか、なにか、別の方法はないものでしょうか…

「申し訳ございません。定額小為替のみの受付です」

無駄な質問をしてしまった。私が悪い。

あー、なにこの無駄な仕事。
銀行振込とか何でもいいからさ、こんな小為替郵送なんて、止めてほしい(´;ω;`)ウゥゥ
当然ながら、100円の定額小為替を購入するために、私は200円の手数料を払いました

何なんだ、この人間的尊厳をも否定されたかのような無駄作業
郵便局の人も、引き出しから小為替を取り出し、ポンポン押印したりしてる。
しかも小為替を買うときに、名前や住所や連絡先とかを書かされるんですよ。
高々100円の支払いをするための小為替に、
申込書記入、郵便局員が印鑑ポンポン、手数料を受け取ってそれの領収書を発行、現金で支払い。。。
この悲しい悲しい、茶番劇のような時間の浪費って、なんなんだろう。
むなしくなってくる。

こんなやり方がいまだにまかり通る日本。

世界はそんな我々をあざ笑い、先へ先へと進んでいるのだ。

奇妙な国、日本。それに気づいていないのは私たち日本人だけ。
イタすぎる日本。

電子政府最先端のエストニアでは起こり得ないことだろうな。

ふと、もうどこか別の国に移住したいな、と思った。