走りながら考える~人生は長いマラソンだな~

無理な背伸びはしなくていい。嫌いなこともしなくていい。できることを仕事にしよう。できないことは諦めろ。気が進まないことも断ろう。好きなことをやろう。今日が人生最後の一日でもOKなように。

ボルト2本埋め込みました。退院しました。

全身麻酔は2度経験があります。人工呼吸器のようなマスクをつけられて麻酔薬が送り込まれると程なく眠ってしまい、起きたら何もかもが終わってます。

 

今回は下半身だけの腰椎麻酔、初体験でした。

左向きに横にされてくるまって背中を出していつもより丁寧にアルコール消毒後、皮膚麻酔注射2本。

そして脊髄に麻酔注射ですが、それを指すときには皮膚麻酔が効いていて痛みはほぼありませんでした。

あれよあれよと左足から感覚が無くなります。麻酔の効き具合を調べるために看護師さんがキンキンに冷えた保冷剤を足にペタペタ。何も感じません。

段々と上に登ってきてお腹も何かが触れられている感覚はあるが冷たさを感じない。

胸にまで来たところで、「あ、冷たい!」と感じました。みぞおちから下は麻酔が効いたようです。

下半身が動かせないという感覚を初めて知りました。

左足を執刀医の先生が持ち上げて消毒しています。目の前に感覚のない足が見えて、他人の足?マネキンの足?という感じで全く現実感がない。

明日朝まで寝たきりのため尿管カテーテルをされました。看護師に「パンツ下げますよ~」とパンツ下ろされて、チ◯◯◯に管を入れられたようですが、全く感覚なし。

 

手術室は執刀医と補助の医者(?)が2名、麻酔医1名、看護師は3名くらいいたような。足の先っちょの手術でもこんなに人が関わるのか。

 

CT画像がバシバシ撮れる大型カメラがあって、私の足の指を撮影しながら処置しているようだ。切開して骨を見るのかなと素人ながら思っていたら、全部CT画像で判断。執刀医が手でモミモミしながら鉗子(かんし=とがったペンチのようなもの)で足の指を骨を両側から挟み込んで折れた骨を正しい位置に導いているようだ。

 

 興味深くCT画像を見ていたのに、私は安定剤も何も処方されることなくいつのまにか眠ってしまいました。

 ほどなく目が覚めた。30分ほど眠ったかも。執刀医のN先生がピンチで固定したまま5mm切開してボルトで締め上げたそうだ。目が覚めるて左のモニターを見るとボルトが2本刺さったCT画像が目に飛び込んできた。

 

 意外に、太い…。

 

 N先生はいう。

「ハコさんを最初に見てくれたH先生はね、私の師匠なんですわ。この画像もH先生に送りますんでね。テスト受けたみたいなもんですわ。あははは」と楽しそうだ。N先生的に、満足した仕上がりなのではないだろうか。

「ここの骨の面がぴったり合ってるでしょ?やる前は折れた部分がちょっと離れて回転しとったんですわ。綺麗にくっつけましたから、大丈夫ですわ」

 

 N先生は関西弁で、なんかちょっとぶっきらぼうだけどちょっとおもろい感じの喋り方である。手術室の雰囲気もとても良くて、ちょっと笑いが起きたりもしている。この病院は看護師さんはじめ医者もスタッフもみんな仲がいい。病棟も雰囲気が良いので、たまたま紹介されたとはいえ、良い選択だったのでしょう。

 写真があります。

①骨折部分がちょっとずれて回転していた

左下が折れてずれてちょっと回転?


②正しい位置に戻して鉗子(かんし)でグッと挟み

鉗子でグッと押さえてますが鉗子の先は尖ってますから当然出血しています



③スクリュー2本で固定(意外に太い?)

思ったより太いボルトが...(笑)

 傷口はというと、スクリュー挿入のため5mmだけ切開したようです。あとは鉗子でググっと押さえられた左右に穴が開いているそうです。施術中も顔を上げるとちょっと血が見えましたが、そもそも麻酔中は頭を上げたらダメだということで頭を押さえられ、はっきり見られませんでした。
 それにしても、麻酔がなかったら悶絶するでしょうが(笑)本当に全く何にも感じず。改めて麻酔の効果に驚きました。

 

 腰椎麻酔は脊髄膜?の内側まで針を刺すので、髄液が少し漏れる可能性もあるし、頭痛が起きる可能性もあるということで翌朝まで寝たきりでした。夜中に結構な指先の痛みが出てロキソプロフェンを処方されました。その後落ち着きました。

 2週間の痛み止め、3日間の抗生物質が処方され、退院しました。

 終わってみれば結構あっさりしたものかな?

 本を読む時間を長く取れたし、たまの入院生活も悪くなかった。仕事も結構やってましたけど、手術後はさすがに何もせず。なんか解放された感覚があったなぁ。

 

 今日から仕事復帰です。頑張ります。

 3割負担で10万円弱、高額医療でしたし、お金稼がないとね!