走りながら考える~人生は長いマラソンだな~

無理な背伸びはしなくていい。嫌いなこともしなくていい。できることを仕事にしよう。できないことは諦めろ。気が進まないことも断ろう。好きなことをやろう。今日が人生最後の一日でもOKなように。

高速道路で落下物。誰がやったんだ!!はい私です。

1月1日と比較し、3.5か月過ぎた現在630万円も資産が減ったハコです。

皆さんお元気でしょうか。弱気になっていませんか?

耐えましょう。

 

昨日貴重な経験をしましたので、ご報告いたします。

 

友人の案内で、とある田舎に赴いて農園巡りをしておりました。

新幹線で行ってもよかったけど、暖かくなったし降水確率0%でしたのでオートバイで行きました。往復900kmの旅です。Vストローム650XTは長距離の疲れがないのです。少なくともワゴンRで行くより、楽なんです。

 

農園視察ではたくさんの出会いがありました。私自身の今の事業にも参考になります。友人からは来年度の事業ではコンサルをお願いしたいということでしたので、ちょっとしたお小遣い稼ぎもできそうです。

 

ルンルン気分で、今日は高速道路をスイスイ巡行しておりました。

かなりスムーズな巡行でしたので、残り300kmぐらいのところで

「このまま家までノンストップで行けちゃうかな?」

「それにしてもやっぱバイクは気持ちいいわ~」と悦に入っていました。

 

通常は100km~110kmで巡行しております。

が、途中長い直線で、前後誰もいない、オービスらしきものもないようなので、

そこだけ一瞬140kmを出してみました。なかなかスリリングでした。

 

そしてまた通常運行しておりましたら、電話がかかってきました。

見たことのない番号です。

相手:もしもし?ハコさまですか?いま、高速走行中ですか?

(なに?なぜ私が高速道路を気持ちよく巡行中であることを、相手は知っているのだ?)

ハコ:はい、そうですが。

相手:電話大丈夫ですか?

ハコ:あ、はい、インカムつけてます、Bluetoothでつないでますから...

相手:そうですか。こちら、高速警察隊の者ですが。

(なにー!?警察?俺何か悪いことやったかな?)

高速警察隊:ちょっとお伝えしたいことがありまして

(やばい、さっき140km出したし、速度超過取られるか!こっそり計測して、その後電話してくるパターンがあるのか!!聞いたことがないぞこんなやり方!これはもう覚悟しなくちゃな... あー罰金いくら取られるのだろう...)

高速警察隊:バイクの荷物を入れる大きボックスを落とされていませんかね?ハコさまですよね?中身を見させていただいて、連絡しております。

(!?!?)

なんということだろう。

私はバイクにがっちり固定しているはずのリアボックスを、100km以上で走りながら高速道路上に落としてしまったようだ。

その中には、貴重品すべて、そしてノートパソコンまで入っているのだ!!

 

ハコ:えええええ~~!ほんとですか?

(サイドミラーをちらりと見る。いつも映っているボックスが見えません(-_-;))

ハコ:ああああ、確かにないです...。

 

高速警察隊:まずは落ち着いてゆっくり走りながら聞いてください。ボックスはかなり傷ついています。今日取りに来られますか?こちら○○インターチェンジ出口の○○高速警察隊の事務所に保管していますので。中身も失礼ながら確認しました。貴重品も多いです。もし今日来られなければ、他の場所に移して...

 

ハコ:いえいえ、すぐ行きます。すぐ戻ります!!

(財布にはクレカカードもマイナンバーカードも、健康保険証も、運転免許証も、ノートパソコンも、家の鍵も...)

 

ハコ:ところで、事故とかになってないですか?

 

高速警察隊:タイヤの跡があるので、もしかしたら後日になって「落下物にあたって傷がついた」というような連絡はあるかもですが、いまのところ事故などの連絡はないです。

 

...ということで、次のI.C.で出て、折り返したのでした。

 

(ふと思ったのだけど、いまこの瞬間、免許不携帯なんですが、でも警察から戻って来いと言われたのだし、戻っていいよね。この道すがら、スピード違反で捕まったらシャレにならないな。。。慌てずゆっくり行こう。。。)

 

1時間ほど逆戻りして、警察隊の事務所へ。

着いた瞬間、窓から見ていた警察官がお出迎え。

入ってみると、確かに僕のリアボックスがカウンターに鎮座している。

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天面全面にキズ

遺失物届、受取届なるものに、もう内容物や落下場所など必要事項が書かれている。

 

高速警察隊:リアボックスにタイヤの跡があるので、何か車両と接触したのは間違いないです。

 

中身を確認するようにということだが、すべて大丈夫の様子。とりあえず連絡先を記入したり、免許証で本人確認をしてもらったり。

リアボックスを見ると、取付用ベースごと落下している。ベースが外れるなんてあるのか?

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ボックスの底面のベースの裏 ボルトが見える

警察官が私のオートバイを見る。よく見るとベースを荷台に取り付けるボルトが折れているようだ。

警察官A:あ、ここ折れてるね?(警察官Bに向かって)ちょっと写真を撮って!

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左右二つの穴の奥に入ったボルトが破損

警察官B:あー完全に折れてますね パシャパシャ(この後Bはずっと写真を撮っている)

警察官A:このバイクはいつ買われました?

ハコ:まだ納車3週間でして...

警察官A&B:(同時に声を上げる)ええ?3週間?

警察官A:それはもう、メーカーか、販売店の責任かな。

ハコ:あ、いや新品ではなくて、中古ですけど

警察官A:誰が取り付けました?

ハコ:販売店です。バイク屋さんです。

警察官A:あーそれは...。ボルトが折れているのを見ても、納車間もないことを考えても、これは不可抗力ですね...。またはお店のミスですかね。少なくとも、ハコさんの責任として処理できないですね...。

 

 らしいです。気の毒がられました。

 この会話で、警察官たちがよりフレンドリーになってくれました。

 

 その後、本人確認をしたという証拠を残すため、私とバイクを一緒に撮影するという。私はバイクの隣に立って、カメラを見る。

警察官B:はい、撮りますよ~。パシャ!はいOKで~す。

(何の撮影会だよ)

 Bはその後も数枚写真撮影。写真好きなのかこの業務が楽しいのか?Bさん。なんかちょっとうれしそうに見える

 

 さて、僕の傷だらけのボックス、ベースのボルトが折れているし、もうバイクには取り付けられない。

 中身はすべてだして何とかバイクに積んで帰るしかないだろう。

 ボックスについては、私はコンビニで、バイクの販売店へ宅配便で送りたいと思っていた。

 

警察官A:コンビニまでハコさんを誘導してボックスを持っていきますから、そこから発送されてください。

 

 いや~、日本の警察官って、ほんとに紳士。優しい。

 私がコンビニの話をする前に、警察官から提案された。

 

 リアボックスは覆面パトカーに積み込まれた。

 案内するからバイクで後ろをついて来てくださいね、とのこと。

 

 近くのローソンに到着すると、リアボックスを担いで車を降りてコンビニ前まで運んでくれた警察官B。

 

警察官B:サイズも発送できる大きさ以内らしいとさっき電話で聞いておきましたら、大丈夫と思いますんで、発送したらあとはゆっくり気を付けて帰ってください。

(そんな電話までしてくれていたのか!)

 

ハコ:お手間をおかけして申し訳ありませんでした。ありがとうございました!大変助かりました。

 

 そして、覆面パトカー、クラウンアスリートは帰っていった。

 

 私はコンビニから大きなリアボックスを発送し(1780円...)、そして再びオートバイに跨って帰ってきた。

 自宅17時到着予定が、20時を回ってしまった。

 それでも、迅速な警察官の対応で早く済んだのではないだろうか。

 帰り行程は約460km走行予定だったが、落下物を取りに戻ったため、650kmを超えた。

 一日でこんなに走るのは初めてだ。

 以前中型バイクに乗っていた大学時代でも、400kmぐらいが最長で、ヘトヘトになっていた記憶がある。

 大型バイクは長い距離もゆったり走れますねぇ。

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 しかし、まさかこのリアボックスが落ちるなんて。

 

 今後もいろんな想定外が起こることを肝に銘じて、オートバイ生活も気を抜かないようにしたいです。