糖質制限では、糖質が限りなく少ない蒸留酒などを勧めています。
焼酎、ウィスキー、ジン、ラムなどを適量たしなむのは大いに結構です。
私はよく家でハイボールを作って飲みます。飲み過ぎてはいけないので、「あともう一杯」という欲望と闘いながら...。
ここでは、私も普段からお世話になっている人工甘味料についてかんがえます。
- 糖質ゼロなら甘味料はなんでもいいの?
- 発がん性物質を含むアセスルファムK
- 塩素が危険視されるスクラロース
- 知能低下の危険性があるアスパルテーム
- 人工甘味料の業界構造に問題あり
- 甘みがないと満足できない体になる
糖質ゼロなら甘味料はなんでもいいの?
理論的には血糖値を上昇させる糖質が少なければよいので、糖質ゼロ・糖類ゼロというのも当然糖質制限ダイエットの選択肢になると思います。
しかし、いわゆるゼロ系のお酒には、人工甘味料が多く使われているのが問題です。
以下は特によく見かける人工甘味料です。
アスパルテーム(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)
なぜこれらの人工甘味料が多く使われるのでしょうか。それは「砂糖の何百倍も甘い」ので、少量で強い甘みを出せるからです。飲料メーカーからすれば、コスト削減にもってこいです。
発がん性物質を含むアセスルファムK
ゼロ系アルコール飲料のほかにも、微糖のコーヒーや、ゼロ系コーラにも使われます。
発がん性物質の、塩化メチレンを含んでいるのが問題視されています。開発されたのは1967年、製薬会社の研究中に偶然生まれたものらしいです。
塩素が危険視されるスクラロース
その甘さはなんと砂糖の600倍なんだとか!1976年に生まれたもので、殺虫剤の開発中に偶然生まれたらしい。
このスクラロースは138度以上に加熱されると塩素系ガスを発生させるとのこと。通常は料理でも体内でもこんな高い温度になることはまずありませんが、だからOKとは言えないものです。動物実験では、胃腸障害や、アレルギーの悪化、はたまた血糖値を上昇させる(←ほんとにそうなら糖質制限としてもNG)などの報告があるそうです。なんとも不安...。
知能低下の危険性があるアスパルテーム
アスパルテームは、砂糖の200倍もの甘みがあります。パルスイートという名称で一般販売もされています。アスパルテームは摂取されると体内でフェニルアラニン、アスパラギン酸、メタノールに分解されます。そのうち、以下2つの成分が問題視されています。
・アスパラギン酸が、神経細胞を過剰に興奮させてダメージを与える危険性があり、知能が低下する可能性を指摘されています。
・メタノールは、体内で代謝を経てホルムアルデヒドを生じさせ、それに発がん性があると報告されています。
人工甘味料の業界構造に問題あり
人工甘味料については、1800年代にサッカリンが登場してから、様々な研究がなされてきました。砂糖の代替となる「低コスト」な人工甘味料は、メーカーからすればぜひ使用したいものです。なので、メーカーが研究者に対して費用を出し、メーカーに都合の良い結果が導き出された例があります。
実は、アスパルテームは、その製造企業の資金提供を受けた74の研究はすべて「シロ」の安全という結果でした。そして、資金提供を受けていない独立系の研究92のうち、その9割が「クロ」判定。これが事実であれば、恐ろしいと思います。
また、人工甘味料は歴史が浅いものです。いま私は40代ですが、おそらく人工甘味料を多く摂取し始めた最初の世代です。研究者によっては3代目までの検証が必要と警笛を鳴らす人がいます。我々の子孫の時代になって、やっと使用禁止になることもあるかもしれません(もちろん、そんなことはないかもしれませんが)。食品ではないですが、アスベストなどの健康被害の実例を考えても、間違いに後から気づくことが往々にしてあることは、歴史が教えてくれます。
甘みがないと満足できない体になる
糖質ゼロ系で人工甘味料を多く使った飲料やお酒をがぶがぶ飲んでしまうと、甘みに対してのの感受性が弱くなります。理由は、舌の味蕾で甘みを感じる理屈が、人工甘味料も天然甘味料も同じだから。甘みに慣れてしまうと、さらに強い甘みが欲しくなります。そのため、糖質制限を緩くしたりやめたりした時に、糖質制限前よりもさらに多くの甘いものを摂取してしまう危険があります。
やはり、人工甘味料にはなるべく頼らず、「甘みが少なくても満足な体質」に変えていくことが大切です。
お付き合いいただきありがとうございます。
以上の情報は、下記書籍を主に参考にしています。
選んでよい商品や選ぶべきでない商品を、商品名と写真、成分表示を記載して、具体的に紹介しています。